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コラム

COLUMN

院長安藤巖夫の生きがいの読書より~E.B ideseの中世スコラ哲学者たちの論文集

ここ、コラムでは、わたし安藤巖夫の生きがいである哲学書の読書についての、徒然なる感想を思いのままに書いていきます。

2025年9月に遅めの夏休みをいただき、中学生以来の長年の憧れの地、中央アジア・ウズベキスタン5都市、ヒヴァ、ブハラ、シャハリザーブ、サマルカンド、タシケントに行ってきました。

その余韻にふけり、最近の読書の感想を記します。

今日、E.B ideseという人が書いたトマス・アクィナスに関する論文読了した。

キリスト教とイスラム教は教義異なるとはいえ、ブハラ生まれのアヴィケンナ=イブン・シーナがアリストテレス註解を書き、12世紀のキリスト教徒がそれを勉強した頃は両者の哲学・真理観念には大差なかった。

たとえイスラム教が宗教思考の理念の純粋化徹底してモスクやマドラサの壁面を幾何学模様で埋め尽くしたのに対して物語り的なキリスト教会は御伽話の挿絵みたいな絵で埋め尽くし、後にミケランジェロのシスティーナ礼拝堂壁面を生んだとしても。

しかし量子力学などによって世界を「数学という言葉」で描くのはカトリック世界から生まれた。

この差異の事情の一部が今回のトマス・アクイナス論文から窺われる。

不変の物のみを真理と認定するアリストテレスは運動や様態の変化の扱いに困難があった。

トマスはアリストテレスの概念枠組み利用して運動を理論化した。

つまり出発点の現実態から終着点の可能態に至る行為が実在しており、この行為の各段階に即した偶有性を有する行為が時系列で秩序づけられている。

生きる、ということもそのただ中に居る我々には意味不明ながら、終着点では実在する行為が明らかになる。

物ばかりでなく、変化の関係性に実在を認めた。

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